食養生

梅の効能は疲労回復だけじゃない!美肌効果や骨粗しょう症予防にも♪

梅シロップを作るようになって、梅ジュースのおいしさに驚くとともに、梅の効能も気になっているそこのあなた。

疲労回復だけじゃなく、美肌効果や骨粗しょう症予防、肥満防止、便秘予防、その他たくさんの効能がありますよ。

ここ数年、梅シロップを手作りする人が増えているような気がするのは、私だけでしょうか。

簡単だからだけでなく、家族の健康のために手作りを心がけている人が増えたのかもしれませんね。

しかし、梅はからだにいいと知られていますが、なにがからだにいいのか知っている人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、梅にどんな栄養が含まれているのか、梅を摂取することでどんな効果が期待できるのかを解説します。

そして、次の機会には様々な梅の加工にもチャレンジして下さいね。

梅の効能はクエン酸効果が主役

知る人ぞ知る梅ジュースのおいしさ。梅が疲労回復に役立つことは有名ですが、何の成分がどう効くのか効能を知りたいのですね。

まずは、皆さんが知っているクエン酸です。効能は、疲労回復以外にも免疫力アップ、抗アレルギー作用、便秘予防などがあります。

食べ物には、ひとつの成分だけが含まれているわけではありません。

果物のように、主成分としてビタミンCが80%含まれ、あとはビタミンB1・B2など他の成分が少し含まれているという感じですね。

ただ、梅にはクエン酸以外にも本当に幅広く栄養素が含まれています。

どんな栄養素が含まれていてどんな効能があるのかを知って、健康に役立てていきましょう。

梅に含まれる栄養成分一覧

ポイント

  • クエン酸
  • ビタミンE
  • マグネシウム
  • ポリフェノール
  • カテキン酸
  • ムメフラール
  • バニリン

梅の効能は疲労回復だけじゃなく幅広い♪

梅の実が生る時期は、梅のさやわかな香りがただよい、それだけで疲れが吹き飛びそうですね。

疲労回復効果は、クエン酸の効果だけではないような気がします...

梅には、様々な効能が秘められています。あなたのお悩み改善につながる効果がみつかるでしょうか。

クエン酸の効能

植物性乳酸菌の一種で、便秘予防効果が、その他免疫力アップ、抗アレルギー作用もあります。

また、新陳代謝を高め、糖質の代謝を助けてくれます。そのため、ダイエットにも効果的です。

そのほか、カルシウムの吸収を助けてくれます。

ビタミンEの効能

ビタミンが美容に効果的であると言われているのをご存じですか。抗酸化作用があり、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

特に、女性ホルモンに影響を及ぼし、ホルモンの分泌を一定に保って体調を整える働きがあります。

また、生理不順を改善して生理周期を整えたり、妊娠しやすいカラダづくりなど女性にうれしい働きが。

そんな栄養素が、梅にはリンゴの33倍も含まれているのですよ。

参考:ビタミンEと整理の関係って?おすすめの摂り方も紹介!|健達ねっと

鉄の効能

りんごの6倍の鉄を含みます。食事からの鉄の摂取はなかなか難しいので、女性に多い貧血予防にも効果的です。

マグネシウムの効能

マグネシウムには、便秘予防に効果的です。便秘予防の薬にもマグネシウムを主成分とするものがあります。

また、カルシウムの吸収を助ける働きもあり、骨粗しょう症予防にも効果的です。

それを、天然素材でおいしく食べられるのは、とてもお得ですね。

ポリフェノールの効能

ポリフェノールには、高い抗酸化作用があります。

梅のポリフェノールは、主にクロロゲン酸と梅リグナンです。

ポイント

  • クロロゲン酸...ストレス抑制のサポートをする
  • 梅リグナン...抗菌作用を持つ

また、クエン酸も疲労回復に期待できますが、ポリフェノールが組み合わされていることでさらに疲労回復に役立っているようです。

カテキン酸の効能

抗酸化作用で活性酸素を取り除く効果があります。

また、食後の血糖値上昇を抑え、肝での脂質代謝を高めてくれます。

ムメフラールの効能

メムフラールには、血行促進効果が期待できます。ダイエットの効果を期待してしまいますね。

バニリンの効能

バニリンには、脂肪燃焼効果があると言われています。梅にダイエット効果が期待されているのは、この成分への期待なのですね。

梅にまつわるニュース(令和5年)

今年の梅の実の収穫時期のニュースです。

あるところで、男性が倒れているところを発見されたというニュースが...。

その男性のポケットには、青梅がたくさん入っていたという...。

いい香りに魅せられたのでしょう。たくさん獲って、あとで食べようと思っていたのかもしれません。

その後の続報はありませんでしたが、きっとこの男性は、青梅を食べてしまったのでしょうか...

青梅の場合、アミグダリンと言う成分に毒性がありますが、100個くらいが致死量と言われています。

それだけ食べたかどうかは分かりませんが、中毒を起こす可能性はあるので青梅での摂取は注意が必要です。

梅が熟したり、加工することで問題なく食べられますので、安心して下さいね。

そんな情報を知っていれば、この男性も倒れずに済んだかもしれません。

梅の効能がすごい!自然のパワーを受け取ろう♪

毎年、梅シロップや梅味噌、梅干しをつくるため、スーパーに買い出しに行くのですが、たしか昨年は買いに行くたびに売り切れでした。

ところが、今年は大豊作で値段まで安かったです。びわや柿もそうらしいですが、出来がいい年と悪い年が交互にやってくるようです。

昨年の状況をみると、必ず梅干しや梅シロップを作って楽しんでいる人がいるようですね。

私のように、欲しくても、仕事帰りにスーパーに寄っていたのでは、傷んだ残り物しか手に入らないこともあるかもしれません。

手作りのいいところは、梅干しを減塩にしたり、梅シロップの砂糖も減らせるところですね。

その上、添加物が何も入っておらず、健康的です。

ここ数年、新型コロナの影響で学校が2か月も休みになり、その間、親も仕事を休まなければならなくなりました。

しかし、子供と一緒にケーキをつくるなど、バターやホットケーキミックスがなかなか見つかりませんでしたね。

そんな風に、手作りの保存食を子供の頃から一緒につくることで、子供の生きる力、健康を維持する力や教養につながっていくのかもしれません。

私たち世代でも、おばあちゃんやお母さんが作っていたけど、見てるだけでやり方が分からないという人は結構います。

それは、もったいないことです。家族みんなで、食・健康について考えてみてはどうでしょうか。

梅のアレンジレシピ

一番簡単!梅シロップ

梅シロップの作り方

【材料】

  • 梅...1kg
  • 砂糖...1kg

<作り方>

  1. 梅を洗って乾燥させる
  2. 保存瓶を洗って煮沸消毒、またはアルコール消毒する
  3. 梅のヘタをつまようじを使って取る
  4. 砂糖と梅を交互に詰め、最後に砂糖でふたをする

(注意点)

  • 必ず、砂糖を溶かすように毎日瓶を振る。(重要)
  • 梅の果汁がたくさん出て、梅が完全に浸るようになると3週間ほどで完成
  • 青梅より熟した梅のほうが絶対おいしい!

(摂取方法)

梅ジュースやゼリーにして楽しみます。飲み終わったら、実を使って梅ジャムもできますよ。

これも簡単!梅味噌

梅味噌の作り方

【材料】

  • 梅...200g
  • 味噌...200g
  • 砂糖140g

<作り方>

  1. 梅を洗って乾燥させ、ヘタをとる
  2. 容器に味噌を入れ、砂糖と混ぜ合わせる
  3. 梅も入れる

(注意点)

出来上がりは1か月以上経ってからです。しばらく経ってからのほうがおいしいような気がします。

また、青梅のほうがおいしいです。

砂糖は、入れなくてもいいです。料理するときに合わせてもいいかもしれません。

(利用方法)

焼きおにぎりにするととてもおいしいです。肉を漬け込んだりしてもおいしいです。

梅仕事の醍醐味!梅干し

梅干しの作り方

最近はやりのジップロックで作る

【材料】

  • 梅...1kg
  • 塩...180g(梅の18%)昔ながらの塩辛さです!
  • もみしそ...500g(スーパーで売ってるやつ、使用量は袋を見て確認してください)

<作り方>

  1. 梅を洗って乾燥させる
  2. 梅のヘタを取る
  3. ジップロックに梅と塩を入れて空気を抜き、重石(ペットボトル2kg分)を乗せる
  4. 梅酢が上がってきたら、もみそそを入れ、土曜の丑の日までそのままにしておく
  5. 土用の丑の日以降、晴れた日に3日間天日干しする。

(注意点)

  • カビが生えないよう、瓶の消毒をしておく
  • 梅酢が上がるまで毎日様子を確認しましょう
  • 塩分10%まで減塩できます

天日干しをしない場合は「梅漬け」として食べられますが、天日干ししたほうが甘味が出ておいしいですよ!

梅干しづくりのために、わざわざかめを買ってきて...ということをしなくても、手軽にできるのでぜひチャレンジしてください。

まとめ

  • 梅シロップはめちゃくちゃおいしい
  • 梅味噌や梅干しも慣れると簡単
  • クエン酸を中心に、ビタミンE、鉄、マグネシウムなど多くの成分を含んでいる
  • 手作りで健康的な生活が作り出せる
  • 家庭での食事の手作りは子供の生きる力、教養にもなる
  • 手作りは、やってみたらすぐ慣れる

昔から人間がやってきた手作りの保存食。それが今でも続いているのは、メリットがあるからに違いありません。

自然の恵みを受け取り、人生で一番大切な健康を維持できるよう、私たちも学び続ける必要がありそうですね。

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