柚子胡椒は、爽やかな香りとピリッとした辛味が魅力の万能調味料です。
特に青柚子と青とうがらしを使った緑色の柚子胡椒は、清涼感があり、鍋料理や焼き鳥、うどんなど幅広い料理に大活躍します。
市販品も便利ですが、手作りの香りの良さは絶品です。私の友人は、手作りにはまってしまいました。
本記事では、青柚子と青とうがらしを使った柚子胡椒の作り方や保存方法、料理への活用法まで、初心者にも分かりやすくご紹介します。
柚子胡椒とは?青柚子と青とうがらしを使う理由

柚子胡椒(ゆずこしょう)は、九州地方発祥の伝統的な調味料です。
「胡椒」と名前がついていますが、実際には黒胡椒ではなく、唐辛子を意味する九州方言から来ています。
青柚子と青とうがらしを組み合わせて作ると、緑色が鮮やかで、香り高く爽やかな辛味の柚子胡椒に仕上がります。
市販品では赤柚子胡椒もよく見かけますが、青柚子と青とうがらしを使ったタイプは、清涼感が強く料理の風味を引き立ててくれるのが特徴です。
青柚子と青とうがらしの旬と選び方

手作り柚子胡椒を美味しく仕上げるには、旬の時期に収穫された新鮮な素材を使うことが大切です。
- 青柚子の旬:7月〜10月ごろ。まだ熟す前の青柚子は皮の香りが強く、すりおろしたときに爽やかな柑橘の香りが広がります。
- 青とうがらしの旬:夏から初秋(7〜9月ごろ)。辛味と青々しい香りが引き立ちます。
青柚子の選び方のポイント
青柚子は皮の表面にハリがあり色が鮮やかなものを選びましょう。
青とうがらしの選び方は難しい
お店で購入するときに、「青とうがらし」と記載されていることは少ないかもしれません。
万願寺とうがらしや甘長とうがらしは、辛味がなく柚子胡椒には向きません。しかし、見た目は似ています。
私は、農協で「辛い大紅トウガラシ」と記載されたものを購入しています。
青とうがらしの選び方には注意が必要ですが、ツヤがあってシワのないものを選びましょう。
旬の素材をそろえるだけで、手作りの柚子胡椒は格段に香り高く仕上がります。
材料と必要な道具

材料(基本の目安)
- 青柚子の皮 …… 5個分
- 青とうがらし …… 5〜6本(種を除く)
- 塩 …… 全体重量の10〜20%
※辛味を強めたい場合は青とうがらしを多めに、香りを重視する場合は青柚子を多めにするのがおすすめです。
必要な道具
- すりおろし器(またはピーラー+包丁)
- フードプロセッサー or すり鉢
- 保存用の清潔な密閉容器(ガラス瓶やタッパーなど)
柚子胡椒の作り方(手順付き)

- 青柚子の皮を準備する
洗った青柚子の皮を薄くすりおろします。白いワタの部分は苦味が出るため、なるべく外皮の緑色だけを使います。または、包丁で皮をむき、細かく刻みます。 - 青とうがらしの下処理
ヘタを取り、縦半分に切って種を取り除きます。種を残すと辛味が強すぎることがあるので、好みに応じて調整してください。 - 材料をすり潰す
青柚子の皮、青とうがらし、塩をフードプロセッサーに入れてペースト状にします。すり鉢を使えば、より手作り感のある仕上がりになります。 - 保存容器に詰める
ペースト状になった柚子胡椒を密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。すぐに使えますが、数日寝かせると味がなじみ、香りがより深まります。
保存方法と日持ちの目安

- 冷蔵保存:1〜2か月程度。塩分濃度が高いほど長持ちします。
- 冷凍保存:半年ほど保存可能。小分けして冷凍すると使いやすいです。
- 熟成させる場合:数週間〜1か月ほど置くと、辛味が落ち着き、柚子の香りがまろやかになります。
手作り柚子胡椒の使い方・おすすめ料理

自家製の柚子胡椒は香りが豊かなので、料理のアクセントに幅広く活躍します。
- 鍋料理・汁物:寄せ鍋、うどん、味噌汁に少量加えるだけで香りが広がります。
- 肉料理:焼き鳥、鶏肉ソテー、ステーキに添えると脂っこさが和らぎます。
- 魚料理:刺身や焼き魚に添えると、爽やかな辛味が生臭さを抑えてくれます。
- サラダ・和え物:ドレッシングに混ぜるとピリッとした風味の和風サラダに。
- パスタや洋風料理にも意外と相性が良く、柑橘の香りが洋風メニューにマッチします。
まとめ

青柚子と青とうがらしを使った柚子胡椒は、爽やかな香りとピリッとした辛味が魅力の万能調味料です。
旬の時期に作って保存しておけば、日常の料理をぐっと引き立ててくれます。
手作りだからこそ、辛さや香りのバランスを自分好みに調整できるのも大きな魅力。
ぜひ青柚子と青とうがらしが出回る季節に、自家製柚子胡椒作りに挑戦してみてください。