発酵食品ブームで、納豆、味噌、醤油、塩麹や醤油麹と活用される人が増えています。しかし、暑い時期には煮炊きしたものは食が進まないものです。
そんなあなたに、お酢をおすすめします。そうです、実はお酢は発酵食品なのです。
夏の食養生としては、夏野菜や煮炊きの時間が短いあるいはない料理がいい。
夏にさっぱりしたものが食べたくなるのは、自然の摂理でもあります。
したがって、発酵食品であるお酢は、体にいい効能があり、取り入れない手はありません。
この記事では、お酢の種類や効能、手軽に摂取する方法を解説します。是非、最後まで読んで下さいね。
意外と知らない!酢が発酵食品だという事実!
暑い夏は、そうでなくても食欲が落ちますよね。煮炊きした料理や味噌汁は、熱いだけでなく塩分を多く含むことで、食が進まなくなります。
お酢を使ったさっぱりした料理をしっかり食べることが、夏を乗り切る方法なのです。
ところで、以外と知られていませんが、お酢は発酵食品なのです。それってどういうこと?というあなたの疑問にお答えしますね。
お酢が発酵食品とはどういうこと?
そもそも、酢がどういうふうに作られているか知らない人がほとんどだと思います。
酢の製造過程を知ることで、酢が発酵食品であることを理解することができますよ。
ここでは、米酢の作り方で説明します。
※米麹を加えるのは米酢のみでその他の酢には加えることはありません。
このように、酢は2つの発酵プロセスを経て作られているのです。
お酢の種類
酢は、国によって使われるものが違います。その中でも、日本では穀物酢、米酢、カス酢、黒酢、もろみ酢と幅広いです。
特に、米酢は日本にしかない米麹が使われており、日本独特の酢であるといえます。
酢の種類
- 穀物酢...小麦、トウモロコシ、米、酒粕などをブレンドしたものが原料
- 米酢...米、米麹が原料
- カス酢(赤酢)...酒粕からつくられた酢
- 黒酢...蒸米、麹、湧き水で自然発酵させた酢
- リンゴ酢...リンゴ果汁が原料、アメリカで広く普及
- もろみ酢...泡盛の酒粕からつくられる
- ワインビネガー...ブドウ果汁が原料
- バルサミコ酢...ワインビネガーを熟成させたもの
それぞれ味見をしてみると、味や香りも原料のちがいが出ているように思います。いろいろ試してみてはどうでしょうか。
毎日摂りたい!酢がもたらす健康効果を管理栄養士が解説
疲労回復【ビタミンB群】
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きを助け、ビタミンB2は脂質の代謝を促進します。
これらのビタミンが豊富なお酢は、疲労回復に効果的です。
食欲増進
お酢の酸味が食欲を刺激し、消化を促進すると言われています。
美容効果
お酢に含まれるアミノ酸は、肌のターンオーバーを促進し、シミやそばかすの予防に役立つと言われています。
健康維持
お酢の酸味は、カルシウムの吸収を促進し、骨を強くする働きがあります。
【初心者向け】酢の選び方と毎日摂る方法
発酵食品を毎日取り入れるため、塩麹や醤油麹を料理に取り入れているけど、夏は煮炊き物を食べるのはちょっと...
納豆ばかりも飽きてくる...チーズやヨーグルトもしかり。
それでは、少しでも選択肢を増やす意味で、酢を取り入れてみませんか。
お酢を毎日摂取する方法
きゅうりの酢の物を高い頻度で食卓に並ぶのは抵抗がありますね。飽きる(きっぱり!)。
しかし、「飲む」酢なら、暑い夏なら抵抗なく摂取できますよ。
炭酸割りが非常にさっぱりしておいしいです。酸っぱいものが苦手な人は、砂糖の量を調整してチャレンジしてみませんか。
フルーツビネガーのレシピ
(準備)
保存ビンを煮沸消毒またはアルコール消毒をして衛生的にする。
(材料)
- ブルーベリー、キウイなど...300g
- 氷砂糖...300g
- リンゴ酢...400~500cc
手順
- 果物を良く洗う。キウイは皮を抜いてスライスする
- 氷砂糖と果物を交互の入れて、層を作っていく
- リンゴ酢を入れる
- 氷砂糖が解けるまで毎日ビンを振る
どうですか?簡単でしょ?
まとめ
- 酢は発酵食品です
- 酢は糖化とアルコール発酵からお酒を造り、酢酸発酵によって酢が作られる
- 健康維持の効果が非常に多い
- 酢の物などの料理以外にフルーツビネガーなど取り入れやすい方法がある
日本には様々な発酵食品があります。毎日同じものもいいですが、様々なものを摂取してより豊かな食生活を取り入れてみませんか。
私は、いつか柿酢づくりにチャレンジする予定です。