「市販品にはない、野菜の甘みが凝縮された粉末コンソメを作りたい」。
その一心でキッチンに立ちましたが、結果として私は7時間もコンソメと向き合うことになりました。
なぜそんなに時間がかかったのか。それは、私が「ある工程」を甘く見ていたからです。
私のしんどい体験を、あなたの「成功の近道」に変えるための記録を残します。
うま味を凝縮させる工程
(材料)
- 玉ねぎ...1個
- にんじん...1本
- しめじ...一袋
- トマト..1個
- セロリー...1本
- 鶏肉...180g
- 塩...材料の8%
- こしょう
【工程】
- すべての材料を切る...大き目でよい。にんじんは硬いので、小さめに切る
- 鍋に材料をすべて入れ、塩の1/3を入れて、水分を出しながら10分程炒める
- さらに、残りの塩を入れて30分くらい煮る
- 少し冷ましてから、ハンドブレンダーでペースト状にする
- 鍋やフライパンで水分をとばす。焦げないように、つねに木杓子などでまぜる
- 混ぜても、材料が戻ってこないくらいになったら、オーブンの天板に広げて100度20分で乾燥させる
- 裏返して、さらに乾燥させる。100度20分
- ミルやフードプロセッサーで粉末状にする
工程の分かれ道:ペースト状の重要性
今回の最大の学びは、「乾燥に入る前に、どれだけ完璧なペースト状にできているか」にありました。
私は今回、炒め煮した後のミキサー工程で、少し具の形を残してしまったのです。
「このくらいなら、後で乾燥してから砕けばいいわ」――この小さな甘えが、その後の「乾燥地獄」への入り口でした。
野菜を大きくカットした
最初は野菜を「大きめの乱切り」にして加熱を始めました。「後でブレンダーにかければ同じだろう」という予測が、最初の誤算でした。
- 表面積の不足: 大きく切ったことで水分が飛ぶ効率が劇的に悪く、細胞内に水分が留まってしまいました。
調理器具の選定ミス
YouTubeでは、ハンドブレンダーでペースト状にしていましたが、ミキサーのほうが向いていたようです。
- ハンドブレンダーは、つぶす・混ぜる作業が得意ですが、ミキサーは微細に切り刻むのが得意。
しんどさの正体:具の形が残るとどうなる?
具の形が残っていると、熱が中心まで届かず、水分がなかなか逃げてくれません。
結局、私はオーブンとすり鉢を往復し、地道にこすり続けるという、気の遠くなるような作業をすることになりました。
でも、安心してください。 最初からしっかりミキサーにかけて、跡形もないほど滑らかなペースト状にさえしておけば、水分はもっと素直に飛んでくれます。
この「ひと手間」を惜しまないことが、時短でサラサラの粉末を手に入れるための、唯一にして最大の秘訣だったのです。
「2回に分けた乾燥工程」で比較実験を行いました。
- 前半: 多少の粒感はあるものの、美しい「黄色っぽいコンソメ」が完成。
- 後半: さらなるサラサラを目指してオーブン乾燥を追求。しかし、少し乾燥しすぎて色が濃くなってしまいました。
そこで私は、「すり鉢」を手に取りました。地道に、丁寧に、腕を疲れさせながらもこすり続ける。
フードプロセッサーでは作れない、指先で感じるほどの微細な粉末を目指したのです。
考察:苦労の先に見えた黄金の粉
紆余曲折ありましたが、最後はすり鉢で丁寧に仕上げ、美しい黄金色の粉末が完成しました。
一口舐めてみると、野菜の旨味が爆発するような深い味わい。
この感動を、皆さんにはぜひ「スマートに」味わってほしい。私の7時間は、皆さんの2時間のためにあったのだと確信しています。

失敗したからこそわかった、「本当の近道」。
料理の「なぜ?」を知ることは、台所に立つ時間を「しんどい作業」から「ワクワクする実験」に変えてくれます。
「5日間無料メール講座」では、管理栄養士・元CRCの視点で、こうした食の裏側や、賢く美味しい食卓の整え方をたっぷりお伝えしています。
私と一緒に、遠回りしない「本物の味作り」を始めてみませんか?