食養生

夏バテ知らずの体づくり!夏の養生法で快適に過ごそう【食事+生活面】

夏の暑さをしのぐためのエアコンや冷たい食べ物、飲み物による冷えなどで体に不調を感じていませんか。

そんなときこそ、夏の養生法で暑い夏を乗り切りましょう。

最近の夏の気候は以前に比べて気温や湿度が高く、太陽の直射日光も非常に強くて、不快感を強く感じる人も多いのではないでしょうか。

体が熱いので熱を冷ます必要はあるのですが、ただ冷やせばいいわけではありません。

夏に適した食養生を行うことで、厳しい夏も大きく体調を崩すことなく過ごせるはずですよ。

それほど難しいことではありません。まずは、できることから初めてみませんか。

夏の養生法とは

日本には四季があります。季節に合わせた暮らし方をすることで体が整います。

自然に身を任せることが養生といえるかもしれません。では、夏の養生とは何でしょうか。

養生とは、自然治癒力を上げる体づくり

養生というと、病気にならないように健康に気を配ったり、病気を治す方法というイメージが強いと思います。

どちらかというと、その人が「元気で快適に過ごせる方法」ではないでしょうか。

病気ではないけれど、なんとなく不調ということは結構多いものです。

仕事に、家事に、子育てに、忙しい日々。そして、夏の暑さでバランスを崩してしまった体を自分の自然治癒力で調整する方法と言えます。

バランスの取れた食事・運動と休養・心の安定を保つ

中医学でいわれる養生法とは、以下の4つの養生法があります。

  1. 心養生法...ストレスを軽減し、心の健康を保つ
  2. 食養生法...食べたものが体を作る、健康に直結
  3. 動養生法...運動は体力の維持、自律神経や免疫力アップに効果
  4. 休養生法...休息・睡眠は疲れた体を休め、心の休息にも

これらの養生法をバランスよく取り入れることで、健康で快適に過ごすことができます。

四季に合わせた養生法

養生法とは、中医学の考え方をもとに「季節と暦」を重視します。

そもそも、暦とは天候を知るためのものであり、農業とも関連しています。

この季節にはこんな災害が起きやすいから準備しておこう...その考え方が暦でした。

人間も自然の一部ですから、そのような天候の影響を農作物と同様に受けることになります。

私たちの健康も、季節の移り変わりに合わせて前もって準備することで、より健康で快適に過ごすことができる。

これが、季節に合わせた養生法です。

夏の食養生

暑くなるとあっさりしたもの、そうめんなどの麺類が食べたくなります。それは、体が求めているから。

ただし、冷たいものだけではいけません。何事もバランスが大切です。それでは、どんなことに気を付ければいいでしょうか。

1日3食しっかり食べる

栄養バランスをとるためには、1日3食は欠かせません。3食食べても、必要な栄養を摂取できないことのほうが多いものです。

したがって、1食でも欠かすと体調不良の原因になります。

食事量は腹八分目まで

1日3食しっかり食べることは大切なことですが、食べ過ぎは胃に負担がかかります。腹八分で抑えることで、胃腸を守ります。

季節の旬の食材を食べる

夏の食養生といえば、コレだ!というくらい知られた養生法ではないでしょうか。

きゅうりやなす、トマトには体を冷やす作用があることをご存じの方は多いと思います。

夏野菜に含まれるカリウムが、塩分と熱を尿と一緒に排出してくれるため、体温を下げる働きがあります。

冷たいもの、甘いもの、油っこいものは控えめに

冷たいものを摂りたくなりますが、少し控えましょう。冷たいものばかり摂ると胃腸が弱り、食欲不振やだるさを引き起こす原因となります。

また、甘いものや脂っこいものは熱が発生するので、控えめにしましょう。

養生食の効果を上げるには生活習慣も重要

健康を保つには、食事だけでは効果がありません。日頃の生活にも注意が必要です。

水分をしっかり摂る

これは、だれもが知っていることですが、脱水症状を引き起こさないようにこまめに水分をとりましょう。

日頃、食事を含めてどれくらいの水分を摂取できているか知っていますか?

普通に一汁二菜などの形で食事をしているなら、1日700ml程度の水分が食事から摂取できていると思います。

そこに、お茶などの水分をどれだけ飲んだかで1日の水分摂取量が分かると思います。

水分摂取量の目安ですが、体重(kg)×35mlでまずまず摂れていますが、生活環境に合わせて調整してみてください。

体を動かして汗をかく

人にとって、汗をかくことはとても大切なことです。

  1. 老廃物の排泄
  2. 余分な水分を排泄し、むくみ防止
  3. 体温を調節し、熱中症を防止

暑いからといって、エアコンの効いた部屋にこもってばかりではなく、軽くでいいので運動しましょう。

胃腸をいたわる

冷たいものを摂り過ぎると胃腸が弱ります。すると、せっかく摂取した食事の消化吸収能力が落ちてしまいます。

体を維持するには栄養の吸収は不可欠です。食事はよく噛んで、冷たいものを食べ過ぎることなく、胃腸をいたわりましょう。

睡眠をしっかりとる

睡眠が人をつくるといわれます。疲れた状態では、集中力が欠けて何事も取り組むことができませんよね。

昨今の強烈な暑さに対処できるよう、その日の疲れはその日のうちに解消しましょう。

まとめ

  • 養生とは、季節の移り変わりに合わせて快適に過ごすための方法
  • 食(夏野菜)、運動(汗をかく)、休養(しっかり睡眠)が重要
  • 1日3食、腹八分に抑えて食べる
  • 夏野菜が体温を下げてくれる
  • 胃腸をいたわるため冷たいものは控える
  • 水分はしっかり摂取する

使う食材を覚える必要もなく、養生とは昔からいわれている健康的な規則正しい生活そのもののような気がします。

いつまでも元気に過ごすには、健康がなにより大切です。日頃の生活を今一度、振り返ってみてはいかがでしょうか。

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