旬の時期になると、スーパーに並ぶらっきょう。土付きや下処理済みのらっきょうがあり、自分で作ることができると分かりますね。
でも、作り方が分からない。土付きのらっきょうにおいては、下処理も仕方もわからないかもしれませんね。
また、らっきょうは甘酢漬けのイメージがあると思いますが、乳酸発酵で酸味を出すことができます。
ちょっとのひと手間でとてもおいしく、体によいらっきょうに仕上がりますよ。
この記事を読めば、らっきょう漬けの手順とうれしい効能が一度に分かります。是非、最後まで読んで下さいね。
らっきょうの漬け方
自家製の梅干しを作っても、らっきょうを漬けたことがある人は少ないかもしれません。
私が作りたくなかった理由が、「下処理がめんどくさそう」なこと。
しかし、やってみるとめんどうに思うことなく、作業は楽しかったですよ。
材料
(塩漬けの材料)
- 土付きらっきょう...1kg
- 塩...80g
- 水...800cc
(甘酢の材料)
- 砂糖...
- 酢...100cc
- 塩漬けの漬け汁...100cc
(その他準備)
2リットルの瓶を用意し、煮沸消毒またはアルコール消毒をしておく。
らっきょうの下処理
- 水洗いをして、土を洗い流す
- 根を切り落とし、薄皮をとる
塩漬けする
下処理をしたらっきょう、塩水(よく溶かしておく)をビンに入れて発酵させる。
このあと、約1か月常温で保管すると、発酵が進みます。
さらに甘酢に漬けてもおいしくなる
塩漬けのままでも十分おいしいですが、このあとに甘酢につけると、酸味が効いてさらにおいしくなりますよ。
らっきょうの効能
私が働く特別養護老人ホームの高齢者で、高血圧で減塩食の療養食を提供している入所者様がいます。
カレーライスの日には、福神漬けとらっきょうを提供するのですが、減塩食の人は漬物がフルーツに入れ替えとなります。
そのたびに、なぜ食べてはいけなのだと怒られます(汗)
この時、らっきょうについて調べると、食物繊維が豊富など様々な効能があることが分かりました。
アリシン
アリシンには、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。ビタミンB1には、健康維持の効果を期待できるので、より効果を期待できるでしょう。
食物繊維
水溶性食物繊維が多く含まれ、脂肪や糖の吸収を穏やかにしてくれます。
そして、自然なお通じを促す働きもあります。
カリウム
カリウムには、余分なナトリウムを排泄してくれる働きがあり、むくみの緩和をサポートする働きがあります。
らっきょうの豆知識
らっきょうの旬
6月から8月が,らっきょうの旬ですね。南のほうは6月で、北へ上がるほどだんだんと旬は遅くなります。
らっきょうの産地
農産物の生産量は、土壌との相性が大切ではないかと思います。らっきょうは、やせた土地でも育つと言われています。
また、PHが5~6が最適と言われています。これらを裏付けるデータがあります。
【生産量ベスト3】
- 鳥取県
- 鹿児島県
- 宮崎県
鳥取は砂丘らっきょうが有名ですね。鹿児島も実は、砂丘で栽培されています。
宮崎県では、火山噴火でできたシラス台地というらっきょうに適した土地で育つのです。
らっきょうの選び方
- 色が白い
- 肉厚で丸みがある
- 適度な硬さがある
- 傷がない
- 芽が伸びていない
らっきょうは傷みやすく、芽がすぐに伸びます。買ってきたら、すぐに漬けるようにしましょう。
アレンジレシピ
らっきょうは、なんとなく玉ねぎに似ているように思いませんか。
玉ねぎの代わりにタルタルソースに入れるのは、良く知られたアレンジ方法だと思います。
同じように、みじん切りにしてハンバーグや肉団子にいれたり、ポテトサラダに入れたりするのもおすすめです。
まとめ
- 生の土付きらっきょうで作るらっきょう漬けはとてもおいしい
- らっきょうの下処理は意外と簡単
- 塩漬けから発酵させて酸味を付けることができる
- らっきょうにはすばらしい効能がある
自分で作る保存食は、中身が分かって保存料などは無添加で作ることができます。
作業や発酵の工程などを楽しみながら、完成を待つのもなかなかいいものですよ。