保存食

梅干しだけじゃない!梅を使った簡単保存食6選とアレンジレシピ

梅干しを漬けてみたいけど、難しそうで躊躇している人は多いのではないでしょうか。

実は、梅干しの漬け方はそれほどむずかしくはありません。

「カビが生えたら身内に不幸が起きる」「梅干しが腐ったらよくないことが起きる」とよく言われていますね。

しかし、これらは科学的根拠のないただの迷信でしかありません。

また、梅を使った保存食は梅干し以外にもたくさんあり、梅干し以上に簡単につくることができるのです。

そのうえ、健康維持その他様々な効能を持ち、なんといっても非常においしい。

いいこと尽くしの梅の保存食を作ってみませんか。一度つくると、「また来年も...」となるはずです。

事実、私の友人は家族から褒められ、毎年作るようになったのですから...

梅のおいしい保存食リスト

梅の加工品といえば、「梅干し」がいちばんに思いつきますよね。

しかし、梅干し以外にもたくさんの加工方法があります。

梅干しはちょっと...と躊躇する人は、簡単なものから挑戦してみてください。

だんだん、いろいろと試してみたくなりますから。

梅シロップ

まずは、かんたん・おいしい梅シロップから。梅と砂糖を交互に詰めていくだけのかんたん保存食です。

注意点は、カビが生えることがあります。ビンを熱湯消毒かアルコール消毒をし、毎日しっかりビンを振ることで予防できます。

材料・手順

(材料)

  • 梅 1kg
  • 砂糖 1kg

(手順)

  1. 洗ってよく乾かした梅を詰めて、そのうえから下の梅が見えなくなるくらい詰める
  2. さらに砂糖の上に梅を詰め、そのうえから砂糖を詰める
  3. 横から見て、梅と砂糖が縞縞(しましま)になったらできあがり

※最後に、酢を50cc程度かけておくと、呼び水といって梅の水分が出やすくなります。

※梅と砂糖を同量にすれば、少なくても多くてもできますよ。

※3~4週間で飲むことができます。

梅は、青梅もいいですが、私は完熟梅を使います。とってもフルーティーでおいしいですよ。

梅サワー

梅シロップは甘い!という人には、梅サワーがおすすめです。

酢が入ることで、とてもさっぱり・さわやかな風味になります。

材料・手順

(材料)

  • 梅 1kg
  • 砂糖 1kg
  • 酢 300cc

(手順)

  1. 洗ってよく乾かした梅を詰め、そのうえから梅が見えなくなるくらいまで詰める
  2. さらにうえから梅を詰め、そのうえから砂糖を敷き詰める。
  3. 梅と砂糖を交互に詰め、最後に酢を回しかける。

※最後は砂糖でふたをするように詰める。

※梅の水分がしっかり出てくるまで、毎日ビンを振りましょう。

※3~4週間で飲むことができます。

梅酒

梅酒も、とても簡単です。自分で作る人も多いですね。何年も寝かせると、とても深い味になっておいしくなります。

毎年作ってみると、その違いがよくわかりますよ。

手順・材料

(材料)

  • 梅 1kg
  • 砂糖 1kg
  • 焼酎 1kg

(手順)

  1. 梅、砂糖、焼酎をビンに入れてよく混ぜる。

以上。3か月で飲むことができます。

梅みそ

梅みその作り方は非常に簡単です。そして、一つの調味料になるので、一工夫で料理の幅が広がりますよ。

手順・材料

(材料)

  • 梅 200g
  • 味噌 200g
  • 砂糖 140g

(手順)

  1. 上を容器に入れ、上から味噌とはちみつを入れて混ぜる

以上。

梅の水分が出てきて、梅にシワができてきたら、梅みその完成です。

梅干し

手順・材料

(材料)

  • 梅 2kg
  • 塩 200~360g(梅の10~18%)
  • 焼酎 70cc
  • ジップロック(大)2枚
  • ペットボトル(2リットル)×2
  • 段ボール、バットなど
  • ビン

【もみしそ】

  • もみしそ用赤しそ 400g程度
  • 塩 80g
  • 梅酢 200cc程度(塩漬けしたものからとる)

(手順)

  1. 完熟梅をよく洗い、へたを取ってしっかり乾燥させる
  2. ジップロックに梅を入れ、塩をまぶす
  3. 焼酎を入れる
  4. ジップロックのふたを閉じ、もう一枚のジップロックに入れて液漏れを防止する
  5. ジップロックを横に置き、上からペットボトルの水で重石をする(1週間程度)
  6. 梅酢が出てきたら、もみしそを入れて土用の丑の日まで待つ
  7. 赤くなった梅を3日間、天日干しする

(もみしその作り方)

  1. 赤しそをよく洗い、しっかり水気をきる
  2. 赤しそに塩をまぶし、手でもんで灰汁を出して捨てる
  3. 再度、塩をまぶし灰汁を出して捨てる
  4. 塩漬けして出てきた梅酢を取り出し、もんだ赤しそと合わせて梅を赤く発色させる

梅酢

梅干しを塩漬けすると、梅から透明の水分が出てきます。この水分に、アク抜きした赤しそを合わせると、赤い梅酢になります。

私は、透明の梅酢も赤い梅酢も両方とっておきます。赤い梅酢は、野菜を漬けるととてもおいしい1品になります。

梅に秘められた「もったいない」精神-SDGs

私が、梅仕事をするようになって驚いたのは、梅シロップや梅酒の残りを捨てずに最後まで使い切れることです。

その他、加工品そのものにも、様々な利用方法があります。

梅シロップの残りで作る「梅ジャム」

梅シロップを作った後の梅は、種を取り除いてジャムにすると、甘酸っぱい味わいが楽しめます。

ヨーグルトやパンに塗ったり、お菓子作りに使ったりするのもおすすめです。

梅酒の残りで作る梅酒ゼリー

梅酒に含まれるアルコールを飛ばしてゼリーにすると、爽やかな味わいのデザートになります。

市販のゼラチンやアガーを使って簡単に作ることができます。

梅干しペーストで作る「梅干しディップソース」

梅干しペーストをマヨネーズやヨーグルトと混ぜると、簡単ディップソースになります。野菜やクラッカーなどに添えてお楽しみください。

干し梅で作る「梅干しふりかけ」

干し梅を刻んで、ごまや海苔と混ぜれば、ご飯のお供にぴったりなふりかけになります。

梅干し入り「梅おにぎり」

梅干しを刻んでご飯に混ぜれば、彩り鮮やかで美味しい梅おにぎりが作れます。

このように、梅を使った加工品の残り部分を無駄なく活用することで、最後まで美味しく味わうことができます。また、食品ロスを減らすことにもつながり、SDGsの観点からもおすすめです。

ぜひ、今年の梅シーズンは、これらのアイデアを参考に、梅を余すことなく楽しんでみてください。

梅の保存食を使ったアレンジレシピ

梅干しそのものも、それほど料理の幅が広いものではありません。

しかし、せっかく作ったのですから、しっかり利用していきましょう。

梅そうめん

そうめんの麺つゆに、梅酢(透明のほう)や梅肉を混ぜると、いつもと違った味わいになります。

これは、既製品で売られていた梅の麺つゆがとてもおいしかったので、自分で作ってみました。

色が透明だったので、もみしそを合わせる前の梅酢を使います。とてもさわやかな味わいです。

梅ゼリー

梅シロップを使って、ゼラチンやアガーで固めるだけです。

梅酒が苦手な人や子供でもおいしく食べることができます。

紅ショウガ

薄切りにした生姜に塩を混ぜ合わせ、1時間くらい置いたら水気をしぼり、千切りにしたら赤い梅酢に漬けるだけ!

パウンドケーキ

パウンドケーキに梅ジャムを混ぜることで、さわやかな味わいになりますよ。

肉の梅みそ漬け

豚肉または鶏肉を梅みそに漬け込むだけで、梅の風味のメイン料理になります。

まとめ

  • 梅は梅干し以外にもいろんな加工品にできる
  • 飲み物では梅酒、梅シロップ、梅サワーにできる
  • 梅みそ、梅酢なども調味料として使える
  • 手作りでも意外なほどおいしい
  • 梅酒や梅シロップの残りの梅はジャムにするなど最後まで使いきることができる
  • 梅干し以外は非常に簡単

簡単でおいしい梅の加工品がたくさんあります。

最初は難しそうに思いますが、やってみるとそうでもありませんよ。

簡単なものからぜひ、挑戦してみてください。

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